骨粗しょう症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。体の中では、骨形成(新たに骨が作られる)と骨吸収(骨が溶かされて壊される)が同時に起きています。
骨粗しょう症ではこのバランスが崩れることで起こり、骨がスカスカにになってきます。日本には約1000万人以上の患者さんがいると言われており、増加傾向です。
女性に多く見られ、特に閉経後の女性に多く、60代女性の3人に1人、70代女性の2人に1人が骨粗しょう症になっていると言われております。
基本的に、骨粗しょう症に症状はありません。
骨が弱いために、ちょっとしたきっかけ(ケガなど)で、骨折してしまいます。骨折しやすい場所として、
・ 背骨の骨折(圧迫骨折)
・ 手首の骨折(橈骨遠位端骨折)
・ 足の付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)
などがあげられます。

・ 骨密度検査
当院ではDEXA法(腰椎+股関節)で行っております
・ 採血 カルシウム、
骨形成マーカー・骨吸収マーカーなど
入
・ 食事 :カルシウム (牛乳など)
ビタミンD (魚など)
ビタミンK (納豆・海藻など)
・ 運動・日光浴
・ 薬
内服 ビスフォスフォネート
SERM
(選択的エストロゲン受容体調整薬)
活性型ビタミンD など
注射 ビスフォスフォネート 月1回
PTH製剤 週に1回通院
,または毎日自分で注射
デノスマブ 半年に1回
ロモソズマブ 月1回
(1回に2か所注射)
血液中の尿酸値が上昇(高尿酸血症)すると、関節内に尿酸塩結晶が生じます。
この結晶を白血球が処理する際、痛風発作が発症します。
高尿酸血症状態が続くと尿酸結石が腎臓に生じ、腎機能悪化の要因となります
高尿酸血症の原因
・暴飲、暴食
・肥満
・腎機能の低下・・尿酸が排出されにくくなる
・薬剤性・・降圧利尿薬など
・関節の痛み、腫れ(発赤)
「風にあたっても痛い」から痛風と呼ばれます。足の親指の付け根が典型的ですが、膝や手首など様々な関節に起きます。
・痛風結節・・耳介に多く見られます
・尿路結石

確実な診断は、発作中の関節の中に尿酸結晶があることを証明することです。
しかし多くは、特徴的な症状と高尿酸血症から診断します。
※痛風と似た症状の病気に、偽痛風があります。
これは尿酸ではなく、ピロリン酸カルシウムがたまって起きるものをいいます
治療
・投薬
消炎鎮痛薬
ステロイド関節内注射
など
・局所の安静・アイシング
予防
尿酸は絶えず身体の中で作られています。
プリン体の摂取を抑えるため菜食を主とした食生活に切り替え、尿酸を体内でできないようにすると共に、内服薬で血中尿酸値をコントロールすることが重要です。
そのために定期的な血液検査(尿酸値・腎機能など)が必要です。
代表的薬剤
・尿酸生成阻害薬
アロプリノール・フェブキソスタット
・尿酸排泄促進薬
ユリノーム
※痛みが治ると来院・服薬をやめてしまう方が多いです。そのためにまた発作を起こしてしまいます。しっかり治療を継続しましょう。

関節内に存在する滑膜という組織が異常増殖することによって、関節内の慢性炎症を引き起こす病気です。進行すると関節が破壊され、種々の機能障害を引き起こします。
また貧血や微熱、全身倦怠感などの全身症状を併発することがあります。

病態は自己免疫疾患と考えられております。
自分の身体の一部を自分のものではないとして、これに対する抗体を作って反応を起こしまい、このために関節液を作る滑膜という組織にリンパ系細胞が集まり反応が起こります。滑膜は様々な破壊物質の産生工場となって、次第に自分の軟骨や骨を破壊していきます。
原因は遺伝的要因や最近・ウイルス感染などが示唆されておりますが、まだよくわかっておりません。
主な症状は、関節の痛み・腫脹、朝のこわばりなどです。
手(足)の指が多いですが、肩・肘・膝・足首などにも見られます。
進行すると、スワンネック変形やボタンホール変形などが見られます。
全身倦怠感や微熱、食欲低下などの全身症状が出ることもあります。
![関節リウマチに関するQ&A | 看護roo![カンゴルー]](https://img.kango-roo.com/upload/images/scio/byoukinonaze/272-313/ch08-03.png)
問診(家族歴など)や診察(関節所見)とともに、
画像所見:レントゲンやエコー検査
採血:炎症所見(CRPなど)やRF(リウマチ因子),抗CCP抗体など,
リウマチの活動性の評価としてMMP-3などを用います
※関節リウマチの診断基準

投薬治療が中心となります。
1.消炎鎮痛薬(NSAIDs):いわゆる痛み止め
2.ステロイド
3.抗リウマチ薬:メトトレキサートなど
4.生物学的製剤
関節リウマチの炎症の原因である滑膜炎を引き起こす
炎症性サイトカインや炎症細胞間の信号伝達、炎症細胞間の
信号伝達を直接抑制する薬剤です。従来の治療に比べて、
大きな治療効果が期待できます。
これらでも改善しない、関節破壊が進行する場合は、
手術を行うこともあります
疲労骨折とは、1回の大きな力(怪我)による通常の骨折と異なり、同じ部位に繰り返し小さな力が加わることによって、骨にひびが入ったり、さらに進行し完全な骨折に至った状態をいいます。
スポーツ選手に多く見られます。
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◇個々の要因
など
◇練習・環境の要因
など
◇中足骨:最も多い。
特に第5中足骨の疲労骨折を「ジョーンズ骨折」と呼ばれ、
骨癒合しづらく、手術が必要になることが多いです。
◇脛骨(すねの骨):部位により3タイプに分かれる
◇腰椎:腰椎分離症と呼びます。成長期のスポーツ(部活)をしている方に多いと言われています。

※日本整形外科学会より抜粋
強い痛みであることは少なく、腫れも軽度です。
明らかな外傷もないため、受診・発見が遅れることが多いです。
初期ではレントゲンではわからないことが多いです。
MRIやエコー検査(超音波)などを追加し、診断します。
初期の診断が難しいことあり、治療に難渋することが多いです。
超音波骨折治療器など用いたりして、治療を行います。
保存的治療でも骨癒合得られない場合や部位によっては、手術が選択されることもあります。
第5中足骨骨折

生理食塩水などを用いて、組織を剥離・緩める注射手技です。
エコーガイド下で筋膜や周辺組織の癒着部分に注射を行うこと
によって、
筋肉・筋膜・腱・靭帯・神経などの組織をリリースします。
生理食塩水に局所麻酔薬を一部用いて注射を行います。
・筋膜の癒着を直接はがすため、効果がすぐに実感できることあります。
・主に生理食塩水(少量の麻酔薬を含む)で行うため、副作用のリスクが低い
・従来のトリガーポイント注射と異なり、長い持続期間が期待できます。
様々な症状に適応があります。
代表的な疾患・症状
・肩こり
・腰痛
・50肩
・腱の炎症
・肉離れ
当院でも行っております。お気軽にお問い合わせください。