PRP療法

1)PRPとは

 PRPとは、Platelet Rich Plasmaの略で日本語では『多血小板血漿』と呼ばれます。美容外科やスポーツ医学で行われ始めた再生医療の一つです。

 血小板は血液に含まれる成分の一種で、組織修復能力がある成長因子が含まれています。この血小板を遠心分離機で濃縮して採取したものをPRPと

 呼んでおります。

 PRPを患部に注射すると、損傷した組織の修復や疼痛の軽減効果が期待できることから、変形性膝関節症に対しても使用されるようになっています。

 当院では、セルソース株式会社が精製・提供している、PFC-FD™療法を行っております。

※追記(2024.8.2)

   従来のPFC-FDの安全性や利便性はそのままに、細胞組織修復や抗炎症機能をもつ成長因子をより多く含有する製法にアップデートされた

PFC-FD(2.0)を追加導入いたしました。 治療の流れは従来のものと全く変更はございません


 ※PFC-FD™は、セルソース株式会社の提供する商標です。

2)適応疾患

   ・変形性関節症(膝や肩など)

   ・膝蓋腱炎やアキレス腱炎

   ・野球肘(肘内側側副靭帯損傷)やテニス肘(上腕骨外側上顆炎)

   ・肉離れ  など

3)治療の流れ

   1.事前診察 → PRP療法適応の有無を判断 → PRP療法に関するご説明

   2.採血 (約50㏄)

   3.加工・・・約3週間かかります

   4.注射

4)期待される効果

   ・炎症を抑制

   ・疼痛の緩和

   

5)注意点

・保険診療ではなく、自費診療の為高額になります。

・自己修復力に依存しており、効果には個人差があります

・感染症(肝炎ウイルスやHIVなど)が事前検査で陽性だった場合は、PRP精製ができません。

・治療をと中断することは可能ですが、PFC-FDオーダー後の返金は致しかねます。

・注射部位の腫脹・疼痛が起こることがあります。

・PFC-FDの保存期間は精製後半年となります。それを過ぎた場合は破棄させていただきます。

6)費用

   PFC-FD(2.0)     165000円(税込み)

         PFC-FD              99000円(税込み)


※ 感染症陽性の為PRP注射ができない場合は、感染症検査代金として16500円(税込み)の費用がかかります。

 差額は返金とさせていただきます。


よくあるご質問

 ・医療費控除は受けられますか?

 医療費控除制度とは、1年間に支払った医療費が基準額を超える世帯(生計が同一のご家族)が、税務署に確定申告することによって、

 その超過支払い分の医療費が課税対象から控除され、税金の一部が還付される制度です。医療費控除の制度のご利用を予定されてる方は、

 医療費の支出を証明する書類(領収書など)が必要です。発行された領収書は大切に保管してください


 ・先進医療給付対象に該当しますか?

 PRP(PFC-FD™)療法は先進医療の給付対象ではございません


 ・適応疾患はなんですか?

 現在は変形性膝関節症をメインで考えております。

 アキレス腱炎・膝蓋靭帯炎・肉離れなどのスポーツ外傷(障害)も適応と考えますが、現在は行っておりません。


 ・現在ほかの疾患で薬を飲んでいますが、PRP注射は行えますか?

 問題なく行えます。内服中断の必要もございません。